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LPEC法~そけいヘルニア(脱腸)の手術

今日はLPEC法についてお話させていただきます。LPEC法は、メッシュを使わずに腹腔鏡でそけいヘルニアを修復する術式です。お子様のそけいヘルニアに採用されている術式です。お子様のヘルニアのほとんど全部が鼠径管に沿って脱出するタイプのヘルニアで、お腹の壁が弱くなって出てくるタイプではないので、メッシュでお腹の壁を補強する必要はないと言われています(また体がどんどんと大きくなっていきますので、メッシュを埋め込みたくないといった理由もあります)。そのためヘルニアの袋を根元で縛る手術を行います。当院でのLPEC法は、高精細な4Kカメラの特性を生かした3ミリの硬性鏡、2ミリの鉗子といった細径の道具と、LPEC用の針を使用しておりますので、傷跡を最小限に留めることが出来ます。当院で治療が可能な年齢ですが、ある程度、病状を理解して、注射や点滴にご協力いただける年齢、おおよそ6歳を目安に手術を検討させていただいております。手術を急ぐ必要があるかを含めてお話させていただきますので、6歳より小さいお子様でも一度ご相談ください。

この記事を書いたのは…

横浜青葉そけいヘルニア・外科クリニック | + posts

2002年山梨医科大学卒業。2008年長野市民病院でTEP法をみて衝撃を受ける。以来、鼠径ヘルニアの理想的な治療はTEP法だと確信して手技の研鑽を積む。2017年8月の開院から全ての手術を執刀。「初診から術後経過まで、執刀した外科医が責任を持って診るべし」が信条。好きな言葉は『創意工夫』

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