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手術見学に来てくれました

先週、宮城県より熱心な外科のドクターが手術見学に来てくださいました。TEP法を勉強中とのことでした。今の私は残念ながら、なかなか見学に行く機会がなくなってしまいましたが、かつては機会があれば見学や勉強会に参加していました。どの外科医も一緒だと思いますが、全員がすべて同じやり方で進めているわけではありません。たとえば腹膜の剥離は、鉗子で組織を小さくつまんでテンションをかけて、小さく剥離していくという方法を採用しています。これは恩師のやり方で、初めて見たときは当時の自分には想像もつかなかった方法で、びっくりしたことを覚えています。狙ったところを小さくつまんで、出血しない程度の力加減で剥離していくのは結構難しくて、私も習得するのにかなり時間がかかりました。でもできるようになると出血することなく、スピーディーに剥離できるので、今でも私の大事にしている手技の一つです。

色々なところに出掛けて、色々なやり方を見て、身に着け、自分のできる技が増えていくことは、外科医にとって何よりも楽しいことです。私の手術でお役に立つような何かをお見せできたかというと自信はないのですが、TEP法を積極的に選択する外科医が増えてくれることは嬉しいです。私の手術をお見せすることがその一助となれば本当に幸いです。お互いに上達のために良い刺激になったことを心から願っています。遠方からお越しいただきありがとうございました。

この記事を書いたのは…

横浜青葉そけいヘルニア・外科クリニック | + posts

2002年山梨医科大学卒業。2008年長野市民病院でTEP法をみて衝撃を受ける。以来、鼠径ヘルニアの理想的な治療はTEP法だと確信して手技の研鑽を積む。2017年8月の開院から全ての手術を執刀。「初診から術後経過まで、執刀した外科医が責任を持って診るべし」が信条。好きな言葉は『創意工夫』

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