足の付け根の膨らみ、
それって鼠径ヘルニア?
症状・原因・放置するリスクを解説
まずはセルフチェックで確認し、症状・原因・治療法を正しく知ることから始めましょう。
↓ まずはセルフチェックから
その膨らみ、鼠径ヘルニアかもしれません。 3つの質問でセルフチェック
鼠径ヘルニア(脱腸)は、正確な診断には医師の触診が必要ですが、以下の特徴が当てはまる場合は受診をお勧めします。
☑ 1つ以上当てはまる方
鼠径ヘルニアの可能性があります。自然に治ることはなく、放置すると悪化します。まずは触診(約30分)で確認しましょう。
⚠ こんな症状があれば今すぐ受診を
膨らみが突然硬くなった・強い痛みがある・吐き気がある → 嵌頓(かんとん)の可能性があります。緊急受診が必要です。

成人男性に多い
「筋肉の隙間」の病気です
加齢で筋肉の壁が弱くなり腸が飛び出す病気です。立ち仕事の方や男性に多く、自然治癒はありません
なりやすい人
なぜ自然治癒しないのか
一度できた筋肉の「隙間(穴)」は、体が自然に修復することができません。放置すると穴は徐々に大きくなり、飛び出す腸の量も増えていきます。「様子を見る」という選択肢は医学的に存在しません。
鼠径部の膨らみ よく間違える疾患との違い
| 疾患名 | 膨らみの特徴 | 受診科 |
|---|---|---|
| 鼠径ヘルニア | 立つと出て横になると消える。柔らかい | 外科 |
| リンパ節腫脹 | 固いしこり状。体位で変化しない | 内科・外科 |
| 精索静脈瘤 | 陰嚢内の血管が膨らむ。立位で悪化 | 泌尿器科 |
| 陰嚢水腫 | 陰嚢内に水が溜まる。体位で消えない | 泌尿器科 |
| 脂肪腫 | 皮下の脂肪のかたまり。体位で変化しない | 外科・皮膚科 |
※ 自己判断は難しいため、気になる膨らみがあれば外科・消化器外科へご相談ください。
知っておきたい、鼠径ヘルニア(脱腸)の3つのタイプ
外鼠径ヘルニア(がいそけい)
先天的な足の付け根の通り道(鼠径管)から腸が外に出るタイプです。成人男性に最も多く見られます。
内鼠径ヘルニア(ないそけい)
加齢などにより腹壁が弱くなり、お腹の中の壁ごと押し出されるように膨らむタイプです。中高年以降に多く見られます。
大腿ヘルニア
鼠径部よりやや下、足の血管が通る隙間(大腿輪)から腸が出るタイプです。女性に多く見られます。
⚠ 「放っておけば治る」は厳禁
命に関わる「嵌頓(かんとん)」とは?
飛び出した腸が筋肉の隙間に強く挟まり、お腹に戻らなくなった状態を「嵌頓」と呼びます。血流が途絶えた腸は壊死し、腹膜炎から緊急手術が必要になります。根本的な治療は手術しかありません。
⏰ 「急に強くなった痛み」「硬くなって戻らない膨らみ」→ ただちに受診してください
鼠径ヘルニアは何科を受診すればいい?
鼠径ヘルニアの治療を担当しているのは、「外科」または「消化器外科」です。足の付け根の膨らみが気になって、男性では「泌尿器科」、女性では「婦人科」を受診される方も少なくありませんが、実際に手術を行っているのは外科です。
外科が担当する理由は2つあります。まず、嵌頓した場合に腸管を切除・修復する手術が必要になることがあり、その手術を行えるのが外科医だからです。次に、単純に外科医の人数が多く(日本外科学会の会員数は約4万人)、身近な病気である鼠径ヘルニアを担当するうえで体制が整っているからです。
大人と子どもでは、治療法が異なります
成人の鼠径ヘルニアの標準治療は、弱くなった腹壁を医療用メッシュで内側から補強する「テンションフリー修復術」が第一選択です。メッシュを使うことで再発率が低く、術後の痛みも抑えやすくなります。
一方、小児(お子さん)の場合はメッシュを使用できません。成長の妨げになる可能性があること、また小児の鼠径ヘルニアの99%が外鼠径ヘルニアであることから、ヘルニア嚢(飛び出した腹膜の袋)だけを処理するPotts法やLPEC法(腹腔鏡)で治療します。当院では6歳以上のお子さんに限り、LPEC法での対応が可能です。
サポーター(ヘルニアバンド)について
市販のヘルニアバンドやサポーターは、鼠径部の膨らみを外側から押さえて目立たなくする道具です。これで鼠径ヘルニアが治ることはありませんが、すぐに手術を受けられない事情がある方が、手術まで期間の症状を和らげる手段としては有効です。
ただし、正しく装着しないと嵌頓のリスクを高める可能性もあります。使用する場合は、専門医の指示のもとで。また、サポーターで様子を見ながら受診のタイミングを遅らせることで、症状が悪化するケースもあります。気になる症状がある場合は、まず触診で状態を確認することをおすすめします。
片側だけでなく、両側にヘルニアがある場合
鼠径ヘルニアは、片側だけでなく、左右両側に発症することがあります。事前の触診や画像検査で両側ヘルニアと診断された場合は、1回の手術で両側を同時に治療します。
また、当院が採用するTEP法では、手術の最初と最後に腹腔内を観察するため、術前には症状がなかった反対側のヘルニアが術中に見つかることがあります。その場合も、同一の手術内で両側の治療に切り替えて対応しています。1回で両側を根治できることは、TEP法の大きな利点の一つです。
治療法は?
鼠径ヘルニアを根本的に治す方法
鼠径ヘルニアの治療は、開いてしまった筋肉の隙間を医療用のメッシュで補強する手術が基本です。内服薬や筋トレ、サポーター(脱腸帯)では根本的に治すことはできません。
当院では、開院以来4,400件超(2026年5月末時点・すべて院長単独執刀)の手術実績があります。術式の詳しい比較や、痛みのコントロール方法、費用・回復までの流れについては、手術をご検討の方向けの専用ページで詳しく解説しています。
当院が選ばれる理由
初診から術後まで、院長が一貫して担当
診察・検査・手術・術後の経過観察まで、すべて院長が責任を持って担当します。
4,400件超、すべて同一術者による実績
2017年8月の開院から2026年5月末までの腹腔鏡手術完遂例は、すべて院長1人による件数です。
体への負担を抑えた腹腔鏡手術(TEP法)
お腹の中に器具を入れずに行うアプローチで、傷が小さく、術後の痛みを抑えやすいことが特徴です。
初診から手術、アフターケアまでの流れ
初診・事前検査(約30分)
触診による鼠径ヘルニアの確認と、全身状態の把握のための検査・CTを手配します。服用中のお薬(特に血液をさらさらにする薬)があればお伝えください。
手術日の決定・ご説明
お仕事のスケジュールに合わせて手術日を決定し、当日の流れを丁寧にご説明します。
手術当日(滞在 4時間前後)
TEP法による低侵襲な腹腔鏡手術を実施。術後はリカバリールームで安静後、歩行確認してご帰宅いただきます。
来院時
体調確認・着替え 血圧測定・手術着に着替えます。
手術室入室〜約90分
手術 入室から麻酔開始まで約20分、手術本体が約60分、覚醒まで約10分です。全身麻酔中は意識・痛みはありません。
術後 2〜3時間
リカバリールームで経過観察 水分・ゼリーの飲み込み確認、トイレまでの歩行確認を経て、吐き気・ふらつきがなければご帰宅いただきます。
帰宅後・当日
安静 当日はできるだけ安静に。シャワーは翌朝から、湯船は3日目の夜からです。当日の自動車・バイク・自転車の運転はできません。
術後外来(約1週間後)
傷口の経過確認のため1回ご来院していただきます。問題がなければすべての治療が完了です。
当院の手術はすべて健康保険適用です
通常の片側手術(目安)
【重要】手術にともなうリスク・合併症について
鼠径ヘルニア手術は安全性の高い手術ですが、医療行為である以上、以下のリスク・合併症の可能性がゼロではありません。当院では事前の診察と検査を徹底し、リスクの最小化に努めています。
不顕性ヘルニア術前に症状がなくても、反対側に同様のヘルニアが隠れて存在する場合があります。当院では術中の腹腔内観察で確認を行っています。
院長挨拶
一人で悩まずに、まずはご相談ください。
鼠径ヘルニアは身近な病気ですが、放置すると嵌頓という命に関わるリスクがあります。長年、鼠径ヘルニアの治療に携わってきた者として、理想とする質の高い手術を実現するために、設備・術式・麻酔管理のすべてに妥協せず、このクリニックを立ち上げました。当院では患者様の生活に合わせた、最小限の負担で完治できる質の高い日帰り手術を提供しています。足の付け根の違和感、一人で悩まずにまずはご相談ください。
横浜青葉そけいヘルニア・外科クリニック
院長 田上 創一
FAQ
よくあるご質問
鼠径ヘルニアの受診・手術についてよくいただく質問をまとめました
受診の判断
初診について
手術・麻酔
術後・回復
費用・保険
その他のご質問はお気軽にお問い合わせください
web予約・お問い合わせ患者様からのご評価
完全予約制・プライバシーに配慮した当院の性質上、口コミを書いていただける機会が少ないのが実情です。いただいたすべてのレビューを掲載しています。
「たまプラーザ駅」東改札より徒歩3分
手術を具体的にご検討の方へ
仕事・日常生活、いつから復帰できる?
術式比較・費用・仕事復帰までの日数を専用ページで詳しく解説しています。
気になる症状は、まず専門医にご相談ください
- ✓完全予約制のため、院内での待ち時間はほとんどありません
- ✓初診は立った状態で鼠径部を確認、病状について説明します(約30分)
診療時間案内
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00〜12:00 | - | 手術 | 手術 | 手術 | 手術 | 手術 | - |
| 14:00〜17:30 | - | 診察・検査 | 診察・検査 | 診察・検査 | 診察・検査 | 診察・検査 | - |
| 18:00〜20:00 | - | 診察のみ | - | - | 診察のみ | - | - |
完全予約制:ご来院前に必ずお電話またはWeb予約にてご連絡ください。

